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Vol.35

三谷純展

JUN MITANI EXHIBITION

2025年7月14日(月)~9月21日(日)

「正方形の紙のカドとカドをあわせるようにして、まっすぐな線で平らに折る」多くの折り紙の第一歩は、このようにして始まります。しかし、それだけが折り紙ではありません。「曲線で折る」という発想を取り入れることで、これまでとは違った、新しい折り紙の世界が広がります。紙を曲線で折ると、そこには滑らかな曲面と陰影のグラデーションが現れます。
本展では、コンピューターサイエンスを専門とする三谷純が、コンピューターと数学を駆使して開拓してきた、新しい折り紙作品をご覧いただけます。展示作品の多くは幾何学的な理論に基づいて設計され、カッティングプロッタと呼ばれる機器を使って折り筋がつけられ、そして三谷の手によって折りあげられたものたちです。現代の技術と数学の組み合わせで生み出された、新しい折り紙の世界の息吹を感じていただければ幸いです。

三谷 純


フライヤー

フライヤー表(PDF)
フライヤー裏(PDF)


プロフィール

所属:国立大学法人 筑波大学 大学院 システム情報系 教授
研究分野:Computer Graphics, CAD, Computational Origami

コンピューターサイエンス分野の研究に従事。

1975年
静岡県生まれ。
1994年
東京大学理科一類入学。
2004年
東京大学大学院博士課程修了、博士(工学)の学位を取得。

2016年8月からの2年間、内閣府の総合科学技術・イノベーション会議の上席科学技術政策フェローを兼務。2019年 文化庁文化交流使としてアジア8ヶ国を歴訪。日本図学会理事および日本折紙学会評議員、日本応用数理学会 折紙工学研究部会主査などの要職を歴任。日本図学会 学会賞、日本図学会 論文賞、マイクロソフトリサーチ日本情報学研究賞など受賞多数。
形状モデリングの研究の一環として、コンピューターを用いた立体折紙の設計を行っている。これまでに作り出された折り紙作品は、滑らかな曲面を持つ立体的な造形を特徴とする。
2010年 ISSEY MIYAKEとの交流により、折り紙をモチーフとした新しいブランド132.5の立ち上げに貢献。2017年 三越伊勢丹のクリスマス企画 oruoru bag (ショッピングバッグを折る造形)に協力。デパートのショーウィンドウを飾る。映画「シン・ゴジラ(2016)」「デスノート Light up the NEW world(2016)」、アニメ「正解するカド(2017)」に登場する折紙のデザインに協力。アジア初の開催となったラグビーワールドカップ2019日本大会での、プレイヤー・オブ・ザ・マッチ トロフィー(各試合の優秀選手に授与されるトロフィー)の折紙をモチーフとしたデザインに協力。
独特な折り紙は世界的な評価も高く、これまでにドイツ、スイス、イタリア、イスラエルなど多くの国から招待を受け、ワークショップや展示会を実施。
2021年 盛岡市「もりおか啄木・賢治青春館」にて「幾何学が拓く新しい折紙の世界展」開催。
NHK Eテレ「又吉直樹のヘウレーカ!」「すイエんサー」、フジテレビ「ホンマでっか!?TV」など出演。
主な著書に『立体折り紙アート(日本評論社)』『曲線折り紙デザイン(日本評論社)』などがある。


特別講座

7月20日(日) 会場 富士市文化会館ロゼシアター特別展示室(ミュージアム隣室)
□アーティストトーク 13:30〜14:00 無料・申込不要
□ワークショップ「曲線折り紙体験」 14:00〜14:30 無料・要申込(先着順)
 定員|30名(小学5年生以上対象)
 申込|7月9日(水)10:00から受付開始(先着順にお申し込みを受け付けます。)
    電話 0545-32-6581(開館時間内10:00〜18:00に受付)または、申込フォーム(https://forms.gle/PuM6JnjGKVmytJJdA)からお申し込みください。


開催情報

開催期間
2025年7月14日(月)~9月21日(日)
開館時間
10:00〜18:00
休館日
8月18日(月)~21日(木)、9月8日(月)*ロゼシアター休館日に休館
観覧料
無料
主催
富士市
主管
一般社団法人富士芸術村

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