開催中の展覧会Exhibition

Vol.37

上岡ひとみ展

HITOMI UEOKA EXHIBITION

2026年1月5日(月)~3月15日(日)

対話の可能性 Possibility of Dialog

私は、偶然と必然を使い分けることとはどういうことなのかを表現しています。
私達は意図しない方向に物事が向く時、それをあらゆる方法を産み出し制御しようと試みます。与えられた自然現象に抗う様な行為は知能が発達した人間にしかできない不思議な行為だと思います。不可解なことに対し分析し理解し、それを受け入れたり抗ったり、私達は日々対話の可能性を探る不思議な生き物だと思うのです。

作品の製作過程において大事にしているのは偶然によって生まれる現象に自身がどれだけ介入を試みるか、その程度を探ることです。紙の偶然性を使い直感的に凹凸をつけてゆく行為は言葉にできない自らの内面を表現するのに適した製作方法だと思います。材料として和紙の原料である楮も使いますが、特に身の回りにある雑草や稲藁を自作の紙漉きの道具で漉く方が、手を伸ばせば直ぐに材料が手に入り、直感的に作品を製作する自身の体質に合っていると感じているので、昨今は稲藁やとうもろこし等を漉いています。紙は偶然と必然によって形成されます。相手が自然物なので、水流をいくらコントロールしようとしても思い通りにならず、原料を煮た時々によって色が違ったり、天候に左右され乾燥時間が変化したり、時に作品から無数の芽が出てきたり、ある朝外に置いた作品を無数のスズメ達に食い散らかされていたりと、思い掛けないワクワクが起こります。そこで起こり得る化学反応を楽しんでいく行為は自身と不可思議なものとの「対話」だと思います。
作品は常にその経過過程であり、未完成形態でもあり完成形態であり、流動的であります。

上岡ひとみ


フライヤー

フライヤー表(PDF)
フライヤー裏(PDF)


略歴

2004
女子美術大学美術研究科美術課美術専攻立体アート学科 卒業
2006
女子美術大学大学院美術研究科美術課美術専攻立体アート学科 修了
2006-10
株式会社スズキ デザイン部にてクレイモデラーとして従事
2011-15
ドイツ・ベルリンにて活動
2014
フランス・パリにて活動
2026
現在 埼玉県にて活動 女子美術大学立体アート専攻 非常勤講師

主な個展

2004
上岡ひとみ展(アートコテージパピルス/神奈川)
2006
上岡ひとみ展(ギャラリーぜん/神奈川)
2013
Papier das Wein trinkt(Joachim Rong Gallery /ベルリン)
2013
MOUNTAIN FRROW(Ausland /ベルリン)
2015
CEUX INFORMES(La Galcante /パリ)
2015
上岡ひとみ展(Geoff Stern Art Space /ベルリン)
2024
上岡ひとみ展 -Melting Time-(ギャルリー東京ユマニテbis /東京)

主なグループ展

2013
JAPONEEEZE MAYONEEEZE(Galerie Knoth & Krüger /ベルリン)
2013
NACHT UND NABEL(WEINHORDZ /ベルリン)
2014
Open Studio(Cité internationale des arts /パリ)
2015
5 differrent landscapes(EPICIENTRO ART /ベルリン)
2015
Cabinet Da-END(Gallery DA END /パリ)
2015
Le papier souffre tout(Cité internationale universitaire de Paris /パリ)
2016
Amateras international paper art exhibition2016(ブルガリア・ソフィア)
2016
筑後アート往来 レジデンス成果展(九州芸文館/福岡)
2018
おかえり筑後展(九州芸文館/福岡)
2022
国際彫刻展(女子美術大学110周年記念ホール/東京)
2022
KOBO♯4(いりや画廊/東京)
2023
月とアイスベルク(アピスとドライブ/鎌倉)
2023
PAPER AND FIBER(天王洲セントラルタワー・アートホール/東京)
2025
女子美とパリ展(女子美アートミュージアム/神奈川)

特別講座

アーティストトーク 1月18日(日)13:30〜14:30 参加無料・申込不要


開催情報

開催期間
2026年1月5日(月)〜3月15日(日)
開館時間
10:00〜18:00
休館日
1月19日(月)、2月16日(月)〜19日(木)、3月9日(月)・10日(火)*ロゼシアター休館日に休館
観覧料
無料
主催
富士市
主管
一般社団法人富士芸術村