Vol.24
14TH ART FESTIVAL OF PAPER 2022 LAYLA EXHIBITION
2022年11月16日(水)~12月11日(日)
製紙産業が盛んな富士市において、紙を素材にした作品を全国公募し、大賞受賞作品による展覧会を開催いたします。
支持体となる紙自体を楮の素材を用い自ら漉き、乾いた紙同士を再度濡らせば繊維同士が絡み合い増殖できるという特性から、その上にどこまでも広がっていく地面を描いていく。
創作のはじまりは地面に座り写す(写生)という行為から始まる。
雨や風が吹き描いていた様相が刻々と移ろい変わっていく景色を一つの画面にしていくという作業は、そこに葛藤や混乱が生じ、複雑なレイヤーになり、私の内省的なものが表出される。自然の中に身を置き身体感覚を通して映すという行為は、私の日常の実感が炙り出される感覚がある。
土や朽ちた葉や石などが混在したぐちゃぐちゃと、そこに日の光があたり影を生みキラキラとしたコントラストが同在している媒体に私の矛盾が映し出され、立ち現れてくる奥行きと広がりにリアリティを感じる。
紙の特性である、どこまでも繫げられ、ぐちゃぐちゃにでき、光を透かすという要素を用いその内省的な景色を具現化したい。紙の裏から描き表から透かすという作業工程を踏み、表からまたレイヤーを重ねるように何層にも描いていく。そのレイヤーを別々の紙に分け、重なり合い、空間を埋める。
ぐちゃぐちゃでキラキラな私の足元にある地面という対象が、日常のリアリティと紙という素材の特性をともない、こちら側と向こう側を繋ぐ奥行きになる様に。 ー レイラ
アーティストトーク 11月26日(土)13:00〜14:00
*無料・申込不要(新型コロナウイルス感染症の影響に伴い変更する場合は、ウェブサイト・facebookにてご案内をいたします。ご確認のうえお越しください。)
*最新情報は、当ウェブサイト・facebookをご参照ください。