Vol.17
KISHINO HITOMI EXHIBITION
2021年4月1日(木)〜6月27日(日)
岸野ひと美 KISHINO HITOMI
彫刻家・3Dクリエイター
山梨県出身
東京造形大学大学院修了
和紙やパルプを用いた彫刻の制作を研究している。
作品の完成に至る過程に関心がある。
効率的な型取りを求めて生まれた切れ目。
かたくて歪んだ雌型を合わせるために発生した縫い目。
制作の過程で必要だから生まれた形状がある。
木の皮から作った紙は木の色をしている。
字を書くために作られる半紙は白く均一で、吸水性と滑らかさを追求した上質な張り子紙は漂白されず再生前の色をそのまま残している。
それぞれの人工物に機能美がある。
機能美の集合体に人間の趣味という真逆のものを少し加える。
そうすると何ができるか見てみよう。(岸野ひと美)