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Vol.07

藤原志保展 —平和の風—

SHIHO FUJIWARA EXHIBITION

2018年8月1日(水)〜10月14日(日)

概要

人は生きる意味を探し求めて旅をする。 「一生涯続けられること」これを見いだした瞬間ほど幸せなことはない。 その機会は自然に訪れる事もあれば、自分で見つけ出す事もある。
それぞれの人生によってその出会いは違う。 それはいつ訪れるか分からないし予測もつかない。
藤原氏は幼い頃から書道を学び、日本画家の祖父から日本画の指導を受けるなど芸術に親しむ環境が整っていた。 その後、水墨画を学ぶなど技術的に実力を付けていくが自分は何を表現していくべきか迷いがあった。 制作にあたって意図的に表現する事に違和感を感じ始める。内から湧き出る想いをどう表現したら良いのか試行錯誤を繰り返していた。 その解決に繋がったのは意外にも使い慣れた墨と和紙であった。
ある時、墨の濃淡やにじみ・ぼかしが迷いを打ち消すかのように語りかけてきた「自然のままに‥」墨を操るのではなくその形を受け入れることにより内に秘めた想いが自然と形になった。
作家として一生涯続けられることに出会った瞬間であった。
藤原氏は自然体でとても優しく温かい人である。 作品はその人柄を表すかのように生き生きしている。


フライヤー

フライヤー表(PDF)
フライヤー裏(PDF)


プロフィール

藤原志保

1944年兵庫県西宮市に生まれる。
少女時代水墨画に魅せられ水墨画家に入門。墨と紙の基本的な学習を積む。樹と森をモチーフに制作を続ける。1970 年代奄美群島に又、北海道根釧原野に単独旅行し、大木の根の力、強い造型に、又、地平線に垂れ込める暗雲に衝撃を受け「墨と和紙による抽象表現」を志す。
現在、兵庫県篠山市にアトリエを構え、「墨と和紙」による表現の研究を続け、モノクロームの抽象作品、立体、空間造形の制作に展開している。

【略歴】

1988
第8回現代美術今立紙展大賞
1996
兵庫県芸術奨励賞
2006
亀高文子記念-赤艸社賞 等を受賞
2011
藤原志保作品集Ⅰ 墨&和紙 出版

【主な個展】

1982
サヱグサ画廊/東京
1986
鎌倉画廊/東京(’88.’90)
1987
いの町紙の博物館開館2周年記念展/高知
1995
東京電力 PLUS MINUS GALLERY/東京
2000
大丸神戸アートギャラリー/兵庫 (’02.’07)
2001
ギャラリー島田/神戸
2002
「EMERGING VISION FROM SUMI & WASHI」
「Hyogo Prefectural Government Cultural Centre パース/オーストラリア
「藤原志保展 SALON DU HYOGO /パリ
2004
「冥想の間」 信濃橋画廊/大阪(’05.’06.’07.’08)
2009
「空」 兵庫県立美術館アトリエ/兵庫
「セーヌ・エ・マルヌの風」 セーヌ・エ・マルヌ県庁ホール/フランス
「ノールの風」 ノール県庁ホール/フランス
「Pocket 美術函に鯨が…」 Pocket 美術函モトコー/神戸
2010
「生」 兵庫県立美術館 アトリエ/兵庫
2011
「淼々」西脇市岡之山美術館 アトリエ/兵庫
「森々」兵庫県立美術館 アトリエ
「祈り」ギャラリー島田 deux /神戸
2012
ギャラリー301/神戸(’13.’14’.15.’16)
「時の融合」セーラムギャラリー/ニューヨーク
2013
「Prayers for Peace」 ウォルター・ヴィクサーギャラリ-/ニューヨーク
2014
「墨と和紙の融合」鎌倉画廊/神奈川
2017
開館35周年記念 特別企画 藤原志保個展 三木市立堀光美術館/兵庫

【主なグループ展】

1981
第2回架空通信テント美術館展 夙川公園/兵庫(’83)
1982
日本国際美術展 東京都美術館/東京 京都市美術館/京都(’84.’86)
1983
サロン・ド・メ パリ/フランス
1984
兵庫の現代美術 兵庫県立近代美術館
1985
アート・ナウ’85 兵庫県立近代美術館
1987
サロン・ド-トンヌ パリ/フランス
1988
第8回現代美術今立紙展大賞 今立/福井
兵庫の美術家 兵庫県立近代美術館(’90.’92)
1989
第2回INO 紙のことば展 いの町紙の博物館/高知
1992
IAPMA 第7回国際紙造形展 ブダペスト/ハンガリー
1993
IPC ’93 Montreal-現代日本の紙造形展 モントリオール/カナダ
ウイメンズ’93 近鉄アート館/大阪、ギャラリーEMORI /東京
素材の予感・・・紙展、マスダスタジオ/東京
1994
現代日本の紙造形展 (財)阿波和紙伝統産業会館/徳島
Contemporary Art ’94 Net Work & Message 今立芸術館/福井
素材の領分 東京国立近代美術館 /東京
1995
素材の予感 マスダスタジオ/東京(’97.’98.’99.’01)
1996
紙7人の作家展 不二画廊/大阪
1997
「兵庫アートウイーク・イン東京」新宿パークタワーギャラリー1/東京
1998
記憶の組成 不二画廊/大阪
2000
第7回六甲アイランド現代アート野外展/兵庫
2001
Japan 2001 Brunel University gallery, BANKSIDE gallery/イギリス
2002
Made In Japan「Contemporary art work on and with paper」 Usher Gallery /ロンドン
2003
「Hang」 鎌倉画廊/神奈川
2005
インパクトアートフェスティバル 京都市美術館(’07), 「紙は今2005」京都工芸繊維大学美術工芸資料館
2007
「架空通信・百花繚乱展」 兵庫県立美術館ギャラリー(’08.’09.’10)
2009
「丹波篠山・まちなみアートフェスティバル」/兵庫(‘10.‘12)
2015
「折り紙の宇宙 ― かたちのアバンギャルド」 西脇市岡之山美術館/兵庫
神戸ビエンナーレ2015「兵庫・神戸の仲間たち展」BBプラザ美術館/兵庫
2017
聲東擊西:東亞水墨藝術的當代再造 MOCA Yinchuan Museum of Contemporary Art/中国
「Dark Style」 鎌倉画廊/神奈川
2018
「Japanese Contemporary Ink Art」ホワイトストーンギャラリー銀座新館/東京

【パブリックコレクション】

東京国立近代美術館/東京
紙の博物館/東京
いの町紙の博物館/高知
越前市/福井
三田市/兵庫
三木市立堀光美術館/兵庫
兵庫県立丹波文化会館/兵庫
兵庫県立柏原病院/兵庫
神戸市立相楽園会館/兵庫
兵庫県立美術館/兵庫
SALON DU HYOGO/パリ
兵庫県国際交流協会/兵庫
セーヌ・エ・マルヌ県/フランス
ノール県庁/フランス
ノール県ヨーロッパ・コミュイテイセンター/フランス


特別講座

アーティスト・トーク
8/5(日)10:00〜11:00(申込不要・無料)


開催情報

開催期間
2018年8月1日(水)〜10月14日(日)
開館時間
10:00~18:00
休館日等
月・火曜日
*ただし、上記開催期間中、祝日は開館し、振替休館日があります。
[開館]9/17(月祝)・9/24(月祝)・10/8(月祝) [休館]9/19(水)・9/26(水)・10/10(水)
臨時休館日 8/20(月)〜23(木)*ロゼシアター休館日
観覧料
無料
主催
富士市
主管
一般社団法人富士芸術村